インプラント治療

インプラント治療が噛む力を蘇らせます

「入れ歯」は、歯を失ってしまったときに行なう代表的な治療です。
入れ歯には保険が適用できるので、比較的安価に歯の機能を補うことができます。患者さまご自身で取り外してお手入れが可能というメリットもありますが、うまく安定しないなどの使用時の違和感、見た目が歯列になじまない、などのデメリットがあります。しっかりと噛むことが難しく、噛む力は天然歯と比べ半分以下に落ちるともいわれています。

「ブリッジ」は、失った歯の両隣の歯を支えに、義歯を取り付ける方法です。取り外し式ではないので、しっかりと固定され、安定した噛み心地が得られます。しかし、支えにする健康な歯を大きく削る必要があり、ブリッジを入れたあとにも、支えとして大きな負担をかけることになります。

こうした従来の方法のデメリットを解消し、乳歯、永久歯に次ぐ「第三の歯」とも呼ばれる治療法が「インプラント」です。
歯科治療におけるインプラントは、人工歯根を意味します。失った歯のあった部分に人工歯根を埋め込み、顎骨と結合させて、セラミック製の人工歯を取り付けます。
他の方法と違い歯根まで再現するので、噛み心地はご自身の歯と遜色ありません。人工歯は患者さまの歯の色に合わせて微調整できるので、見た目には義歯だとわからない美しい仕上がりになります。

インプラントは失った歯と同じ噛み心地を、再び手に入れることができる優れた治療法です。

インプラント治療を行った理事長の両親の話

理事長は、実際に自身の両親にインプラント治療を行いました。
インプラント治療後、その両親がどのような生活を送っているかご覧ください。

ラムザ歯科クリニックのインプラントが選ばれる4つの理由

  • 01

    経験と実績に裏打ちされた技術力

    理事長はラムザ歯科クリニックだけでなく、海外でもインプラント手術を行なっています。ハーバード大学インプラント科での技術研修など、新しい技術を習得する機会を設け、実際の治療に活かすという経験を重ねてきました。こうした多様な実績をもとに、患者さまに信頼していただけるインプラント治療をお届けします。

  • 02

    インプラントの専門設備が充実

    インプラントは、外科手術の必要がある高度な治療なので、歯科用CTなど専門の設備が欠かせません。当院では被曝線量の低い新しい歯科用CTを導入しています。CTで撮影した患者さまの口腔データをもとに、インプラント専用の診断ソフトを利用して、患者さまごとに精密な治療計画を立てていきます。

  • 03

    精確性に優れたガイデッドサージェリー

    ガイデッドサージェリーとは、ガイドを用いて行なう手術のことです。インプラント手術で使用するガイドは、CTで撮影した情報から、インプラントを埋め込む位置や角度を、コンピューター上で三次元的にシミュレーションして作ります。
    シミュレーションの通りに、より精確にインプラントを埋入することが可能です。

  • 04

    天然歯と変わらない見た目の人工歯

    当院では、専属の技工士が人工歯を作製します。外部の技工所に依頼しないので、微調整などスムーズな対応が可能です。
    口腔内スキャナーでデータを取り、コンピューター上で設計する歯科用CAD/CAM「セレックシステム」を使って作製します。安定した品質で作製できるうえ、歯型を取る必要もありません。

当院のインプラント治療

広い範囲にはオールオンフォー(All-on-4:最少4本のインプラントを用いて固定式補綴物を支える無歯顎修復)

当院では、オールオンフォーという治療を行なっています。
通常のインプラント治療では、失った歯を一本ずつ再現していきます。しかし総入れ歯など、広い範囲の歯がない場合には、一本ずつ人工歯根を埋め込む手術は体へ負担となり、費用もかかってしまいます。
そこで適用できるのが、オールオンフォーです。インプラント4本で、10〜12本程度の歯を支えることが可能です。
オールオンフォーは、手術時間が短く済み、術後の腫れも抑えられます。手術では固定式の仮歯を装着するので、日帰りして食事もできます。
インプラントを6本使用する場合は、オールオンシックス(All- on- 6:最少6本のインプラントを用いて固定式補綴物を支える無歯顎修復)になります。

オールオンフォーは、非常に高い難度の手術です。精密な手術を成功させるためには、歯科医師の技術力が不可欠です。
当院の理事長は、国内外で積んだ多様な経験を患者さま一人ひとりの治療に活かします。しっかりとカウンセリングでお話をうかがい、綿密に治療計画を立てて対応させていただきます。

オールオンフォー(All-on-4)のメリット

  • メリット01

    手術による負担を軽減

    人工歯根を一本ずつ埋め込むインプラント手術を歯列全体(12本前後)で行なうと、手術は長時間に及んで体に大きな負担がかかります。オールオンフォーでは、埋入するのは4本だけなので、患者さまへの負担が少なく済みます。

  • メリット02

    顎の骨量が少なくても可能

    顎骨に人工歯根を埋入するインプラント手術は、骨量が充分にあることが前提となります。ただし顎の骨量が隅々まで充分でなくとも、多数のインプラントの埋入には耐えらえなくても数本であれば可能という場合、オールオンフォーならば実施可能なこともあります。

  • メリット03

    固定されるので安定感がある

    着脱可能な入れ歯とは違い、オールオンフォーはインプラント治療として、人工歯根を顎骨に埋めてしっかりと固定します。ぐらつきや違和感がなく、安定して使用できるので、食事や会話に不便がなく、見た目も自然です。

  • メリット04

    費用が抑えて実現できる

    インプラント治療は高いというイメージをお持ちの方もいらっしゃると思います。総入れ歯を一本ずつインプラントにすると、確かに費用がかかりますが、オールオンフォーで行なうと費用を抑えつつご自身の歯と同様の使用感を得られます。

精密な手術を可能にするガイデッドサージェリー

当院のインプラント手術では、ガイテッドサージェリーを採用しています。ガイテッドサージェリーとは、CTで撮影した患者さまの口腔データをもとに、コンピューター上でシミュレーションした通りに手術を行なえるよう、テンプレート(ガイド)を作製する方法です。これにより切開が最低限で済み、体への負担を低減します。

スピーディな治療を可能にする抜歯即時埋入インプラント

当院では、抜歯と埋入手術を同時にする「抜歯即時埋入インプラント」を行なっています。
通常は抜歯後に時間を置いて顎骨が安定するのを数ヵ月待ちますが、抜歯即時埋入インプラントでは外科手術は1回だけなので、治療期間を短縮できます。
顎骨の量や歯肉の状態など、実施可能かどうか事前の診査が必要です。

サイナスリフト

サイナスとは、上顎の内部にある上顎洞という大きな空洞のことです。歯根を支える上顎の歯槽骨の厚みは、サイナスの底までとなっています。抜歯や歯周病が原因で歯槽骨の厚みが減ると、インプラントがサイナスまで貫通する危険があります。 こうした場合に、移植骨や骨補填材でサイナスの底を押し上げ、骨量を確保する方法がサイナスリフトです。

ソケットリフト

ソケットリフトは、サイナスリフトと同様に、歯槽骨の厚みが充分でないケースな場合に行ないます。 インプラントを埋入する予定の箇所(歯が生えていたところ)から、先に骨補填材を入れて、サイナスと歯槽骨の間の粘膜を押し上げます。数ヵ月待ってしっかりと骨の厚みが確保されてから、インプラント手術を行ないます。

GBR

GBRは日本語にすると「骨誘導再生法」となります(ガイデッド・ボーン・リジェネレーションの略)。 歯槽骨の厚みを確保するため、骨補填材を使用するときに、骨より再生の早い歯肉が、骨の再生を阻害してしまうことがあります。 GBRでは歯肉を切開して骨補填材を入れた後に、人工膜(メンブレン)で覆い、骨を増やしたい部分に歯肉が侵入するのを防ぎます。

インプラントSOS

当院では、他院で治療を受けられた方のメンテナンスやセカンドオピニオンの実施など、インプラント治療に関するお困りごとのある方が、お気軽に相談できる環境を整えています。「治療を受けたけれど、正しいケアの方法がわからない…」「治療を勧められたけれど、他の歯医者さんの意見も聞きたい…」など、インプラント治療に関する「困った」は、当院で解消しましょう。
歯が健康であれば、今後の人生が充実したものになります。悩みから解放され、心豊かな生活を送っていただけるようお手伝いいたしますので、どのようなことでもご相談ください。

とくに、インプラント周囲炎(歯周病のようになる病気)の治療には力を入れており、歯科先進国スウェーデンで開発され、その効果が認められている歯周病治療薬「ペリソルブ」を導入しています。この薬剤には、歯石を軟らかくして歯周ポケットの内部を除菌する効果を期待できます。治療時の痛みや出血を抑えられ、患者さまの負担が少ないので、インプラント周囲炎でお悩みの方にぜひお勧めしたい治療方法です。

インプラント周囲炎の治療例

インプラント周囲炎にペリソルブを応用した症例1

  1. 治療前
    治療前
  2. 治療後
    治療後
  1. 治療前
    治療前
  2. 治療後
    治療後
患者さま情報 81歳 女性
治療期間 2018年10月~112日間
治療費 インプラント一本 15,000円(税抜)
治療詳細 2014年にインプラント治療を完了。 当医院にて2018年10月にインプラント周囲炎と診断され治療を行う。 ペリソルブとSRP、Er-Yagレーザー照射をフラップ形成下で行った。グラフトレス症例。
治療におけるリスク・副作用 ・術後のプラークコントロールが不良の場合、術後感染を起こす可能性があります。
・ペリソルブの生体に対する安全性は、厚生労働省に認可されています。

インプラント周囲炎にペリソルブを応用した症例2

  1. 治療前
    治療前
  2. 治療後
    治療後
  • 術後 口腔内写真(舌側面観)
    術後 口腔内写真(舌側面観)
  • 術後 口腔内写真(頬側面観)
    術後 口腔内写真(頬側面観)
患者さま情報 74歳 男性
治療期間 2018年11月~441日間
治療費 インプラント一本 15,000円(税抜)
治療詳細 10年前に他医院にてインプラント治療を完了。
当医院にて2018年11月9日にインプラント周囲炎の治療を行う。
ペリソルブとSRP、Er-Yagレーザー照射をフラップ形成下で行った。グラフトレス症例。
治療におけるリスク・副作用 ・術後のプラークコントロールが不良の場合、術後感染を起こす可能性があります。
・ペリソルブの生体に対する安全性は、厚生労働省に認可されています。

3つの訪問サービス

当院では、訪問歯科診療を行なっています。これは、高齢や体が不自由などの理由で通院が困難な方でも歯科治療を受けられるよう、ご自宅や施設などにお伺いして治療をご提供するシステムです。インプラント治療を受けられた後のメンテナンスなども受けていただけますので、ご安心ください。もちろん、他の歯科医院でインプラント治療を受けられた方にも受診していただけます。
訪問歯科診療をご希望の方は、お気軽にお問い合わせください。

治療サービス

歯科医院にあるような新しい機器をご用意し、丁寧で質の良い治療を保険診療(健康保険適用)でご提供しています。

  • ペリソルブ

    ペリソルブ

    従来、器具で削り取るように除去していた歯石を、軟らかくしながら優しく取り除けるスウェーデンで開発された歯周病治療薬です。

  • 半導体レーザー

    半導体レーザー

    効果がより高まるよう、この機器で「ペリソルブ」を細胞の奥深く、真皮層にまで送り込み、そこに潜む歯周病菌を殺菌します。

口腔ケアサービス

お口の健康の維持・向上のため、トレーニングを受けた歯科衛生士による、専門的な口腔ケアやリハビリを行なっています。

口腔ケア教室

ご高齢の方がいつまでもお口の健康を維持して充実した日々を送れるよう、お口の健康に関する知識を発信する「口腔ケア教室」を、さまざまな場所で実施しています。

インプラント治療のよくあるご質問

インプラント治療が受けられる条件はありますか?
インプラント治療を行なうには、人工歯根を支えるための顎骨が重要です。そのため顎骨の成長が終わる18歳頃から可能となります。基本的にはどなたでも受けていただけますが、全身疾患などの健康上の問題、妊娠している場合には、インプラント治療が難しいこともあります。まずは一度、当院までご相談ください。
治療にはどのくらいの期間がかかりますか?
インプラント埋入手術を、どの部位に行なったかなどで、治療期間には個人差があります。おおむね4〜7ヵ月程度は必要になります。
インプラントは長く使えますか?
インプラントは顎骨に定着させて他の歯と同じように使用するので、口内の衛生管理が重要です。衛生状態が悪く歯周病などにかかると、骨がインプラントを支えられなくなる場合もあります。
日々のケアを適切に行なって衛生を管理し、歯科医院で定期的なメンテナンスを受けていただくことで、長く快適にインプラントを使い続けることが可能です。
治療にはどのくらい費用がかかりますか?
インプラント治療は保険適用ではないので、 埋入するインプラントの本数など、治療内容によって費用には個人差があります。当院では細やかなカウンセリングと検査をもとに、患者さまの状態に合わせた精密な治療計画を立て、ご説明に納得していただいたうえで治療を進めさせていただきます。

【インプラント治療のリスク・副作用】

▼インプラント治療のリスク・副作用
  • 機能性や審美性を重視するため自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。
  • インプラントの埋入ともない、外科手術が必要となります。
  • 高血圧症、心臓疾患、喘息、糖尿病、骨粗鬆症、腎臓や肝臓の機能障害などがある方は、治療を受けられない場合があります。
  • 手術後、痛みや腫れが現れることがありますが、ほとんどの場合1週間ほどで治ります。
  • 手術後、歯肉・舌・唇・頬の感覚が一時的に麻痺することがあります。また、顎・鼻腔・上顎洞(鼻腔の両側の空洞)の炎症、疼痛、組織治癒の遅延、顔面部の内出血が現れることがあります。
  • 手術後、薬剤の服用により眠気、めまい、吐き気副作用が現れることがあります。
  • 手術後、飲酒をすると治療の妨げとなるので、1週間は控えてください。
  • インプラントの耐用年数は、口腔内の環境(骨・歯肉の状態、噛み合わせ、歯磨きの技術、メンテナンスの受診頻度、喫煙の有無など)により異なります。
  • 毎日の清掃が不十分だった場合、インプラント周囲炎(歯肉の腫れや骨吸収など)を引き起こすことがあります。
  • 喫煙はインプラントの失敗の原因になります。禁煙をオススメします。
▼All-on-4(最少4本のインプラントを用いて固定式補綴物を支える無歯顎修復)のリスク・副作用
  • 機能性や審美性を重視するため自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。
  • インプラントの埋入ともない、外科手術が必要となります。
  • 高血圧症、心臓疾患、喘息、糖尿病、骨粗鬆症、腎臓や肝臓の機能障害などがある方は、治療を受けられない場合があります。
  • 残存歯のある方は、症状により抜歯や歯槽骨の切削など外科手術が必要となることがあります。
  • 治療当日に仮歯を装着できますが、最終的な人工歯を装着できるのは、インプラントと骨とがしっかり結合してからであり、それまで数ヵ月の期間を要します。
  • 手術後、痛みや腫れが現れることがありますが、ほとんどの場合1週間ほどで治ります。
  • インプラントの耐用年数は、口腔内の環境(骨・歯肉の状態、噛み合わせ、歯磨きの技術、メンテナンスの受診頻度、喫煙の有無など)により異なります。
  • 毎日の清掃が不十分だった場合、インプラント周囲炎(歯肉の腫れや骨吸収など)を引き起こすことがあります。