虫歯治療
「カリソルブ」削らずに痛みもないスウェーデン式虫歯治療
当院では、虫歯の治療に「カリソルブ」という方法を導入しています。
カリソルブは、歯科先進国・スウェーデンで開発され、普及している虫歯治療の方法です。
虫歯治療では、虫歯になってしまった部分だけでなく、虫歯菌を完全に除去するために、まだ健康な部分の歯もやや削ります。ドリルで削られるので痛みがあったり、治療自体に恐怖を感じる方も少なくないと思います。
カリソルブでは、こうしたデメリットを回避することができます。カリソルブ治療では、薬剤を虫歯に塗って虫歯菌に侵された部分だけを軟らかく溶かします。軟らかくなった汚染部分は、専用の器具で取り除くので、痛みのない治療ができます。
歯の健康な部分や、神経に負担を与えることもない優れた治療法です。
「カリソルブ」4つのメリット
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メリット01
痛みがない
通常の虫歯治療と違い、ドリルを使用しません。虫歯になった箇所にカリソルブを塗り、軟らかく溶かして専用器具で除去します。カリソルブがしみることもありません。痛みがないまま治療を完了させることが可能です。
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メリット02
歯の健康な部分は削らない
カリソルブは虫歯菌に汚染された部分だけに効果があるので、その周囲の歯の健康な部分まで溶かすことはありません。従来の虫歯治療で削る必要があった箇所も残せるので、歯の寿命ものばせる治療です。
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メリット03
麻酔なしで治療できる
治療で取り除かなくてはならない虫歯は、カリソルブで軟らかくして処置するので、患者さまに痛みを与えることはありません。ご希望の場合には使用することもできますが、通常よりも少ない麻酔薬で行なえます。
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メリット04
歯の神経は残こすことが可能
カリソルブが溶かして軟らかくするのは、虫歯になった象牙質の部分だけなので、歯の内部の神経などに負担をかけません。虫歯菌が神経の近くにまで及んでいても、神経をとらずに治療できる場合があります。
大切なのは早期発見!
残せる部分が少なすぎる歯には適用できないので要注意。
カリソルブを使う虫歯治療は、削らずに痛みなく行なうことができますが、進行しすぎた虫歯には適用できません。
虫歯は、進行度によって5段階に分類されています。
COは、ごく初期で削る必要もない程度の虫歯です。
C1は、歯の表面のエナメル質が溶かされてきた段階。
C2は、さらにエナメル質が溶かされ、神経の近くにまで虫歯が進んできた段階。
C3は、虫歯が歯の内部の神経にまで到達し、激しい痛みが発生している段階。
C4になると、虫歯は歯の根元にまで到達し、歯の形は大きく崩れてなくなり、神経も死んでしまいます。
C3やC4といった段階では、歯の残せる部分が少なく、カリソルブの適用は困難です。
また、こうした進行しすぎた虫歯は、神経を取り除く必要がある場合など、治療に時間もかかります。虫歯自体に痛みが出ているうえ、治療による痛みも発生してしまうでしょう。
こうした段階まで虫歯を放置することなく、痛みなく治療することが可能な初期段階で発見することが大切です。
「虫歯にしない」が一番の治療です
カリソルブは、削らず痛みを与えない虫歯治療です。ただし、いくらカリソルブが優れた治療法でも、溶かして除去した虫歯部分を再生させることはできません。現在の虫歯治療は、「除去」という処置を行なうしかないのです。
患者さまの大切な歯を健康なまま維持し続けるためには、「虫歯にしない」ということがもっとも重要です。
虫歯予防のためには日々のケアはもちろんのこと、虫歯に発展してしまいそうなリスクの発見や、自己修復が可能なごく初期段階での対応が求められます。
「虫歯にしない」ための治療に、当院をご利用ください。