歯科ボトックス治療(ボツリヌス治療)

食いしばりとは

食いしばりとは

物事に集中しているときや就寝中に、無意識に歯を食いしばる癖を「食いしばり」といいます。近年、それを原因とする偏頭痛、首や肩のこりにお悩みの方が多くいらっしゃいます。
この癖があると、歯が破壊されるだけでなく、体にもさまざまな支障をきたしますので、早めに解決することが大切です。

食いしばりの原因

過蓋咬合

食いしばりの原因

上の歯が下の歯に覆い被さった深い噛み合わせで、奥歯で強く噛みしめる傾向があります。

奥歯で噛む癖

奥歯で噛む癖

軟らかい食べ物が多い現在、前歯を使わずに奥歯で噛む癖のある方が増えています。それにより筋肉に強い緊張が生まれ、脳がその緊張を記憶するため睡眠中に食いしばるという悪習慣が生まれます。

ストレスや姿勢

ストレスや姿勢

さまざまなストレスや、パソコン・スマートフォンの普及で下を向く姿勢が増えることで、食いしばりにつながります。

食いしばりの弊害

食いしばりの弊害

食いしばりの癖があると、下記のような状態が生じます。
◦起床時の顎の疲労、倦怠感
◦偏頭痛、首や肩のこり
◦咬筋の発達(エラが張る)
◦顎関節症の発症
◦歯の摩耗
◦歯の欠損・破折
◦詰め物・被せ物の離脱
◦虫歯の発症
◦歯周病の進行

あなたは当てはまりますか? 「食いしばり」チェックリスト

下記に該当する方は、一度受診ください。
◦上下の歯が当たり、食いしばっていると気づいた
◦食いしばりを指摘されたことがある
◦起床時の顎の疲労があり、熟睡できていないと感じる
◦首や肩のこりがひどい
◦エラが張ってきた。
◦頬の筋肉に張り・こりがある
◦歯がすり減って噛めない部分がある
◦知覚過敏の歯がある
◦詰め物が取れやすい
◦歯で口の中を傷つけた(口内炎になった)ことがある

ボトックスによる改善・メリット、持続力

ボトックスは、ボツリヌストキシンという複合毒素から、毒素を取り除いて抽出されたタンパク質の一種です。
美容のシワ取りで有名ですが、筋肉を弛緩させる作用があるため、歯科では食いしばりの改善に有効です。

歯科治療で活用するメリット

◦食いしばり・顎関節症・オトガイ(顎)の梅干しジワ・ガミースマイルの改善
◦発達した咬筋の弛緩(小顔効果)
◦歯周病の原因除去
◦花粉症・口呼吸の緩和

ボトックス治療の効果の持続力

個人差がありますが、4〜6ヵ月が目安です。永続的な効果はないので、定期的に治療を受けることで効果の持続と症状の改善が顕著になり、持続時間が長くなる傾向にあります。

費用

素材 費用(税込み)
咬筋(エラ部分)歯ぎしり・食いしばり・噛みしめ 39,600円

※下記費用は全て税込み表記です。

症例

準備中です。

【リスクについて】

  • 注射で投与するので、注射部位の腫れ・内出血・疼痛などが出る場合がありますが、多くが一時的なものなので、時間の経過とともに消えていきます。
  • ボトックスを投与した最初の1週間は顎が重い・だるいと感じることがありますが、時間の経過とともに消えていきます。
  • 年に2回程度、継続的に受けることで効果が長続きします。
  • 妊娠中、または妊娠の可能性がある方・妊娠をお考えの方は治療を受けられません。